園長からの挨拶
 
 みつめています、お子さまの未来。


                                   園長  山 田 貞 美

  物質的には恵まれすぎた昨今、本当に子どもに残すべきものは「教育」といえます。
  子どもたちの大脳が著しい発達をとげる幼児期 ── 3歳までに60%、6歳までに85%の脳細胞が完成をとげるといわれるこの時期──子どもたちは、「やってみたい」「知りたい」という意欲にあふれています。
  この「自ら育つ」意欲を発達の適時にとらえ、適切な経験を与えられるよう教育的環境を整えることによって、子どもたちの意欲を豊かな成長と発達につなげていきたいと考えています。
  しかし、これは、やみくもに計算や漢字といった「勉強」の先取りに走ることではありません。発達の段階やレディネスをふまえた教育内容の適時を見逃してはなりません。
  また、子どもたちの知、情、意、体に関わる基本的な枠組みをバランスよく発達に導くためには、知育や運動に偏ることのない総合的見地に立つことが必要です。総合的な発達観に基づいて、日常のあらゆる生活の場面で、子どもたちが意欲的な関わりを重ねていけるように導くことが大切です。
  知能の「要素」もバラバラに発達するものではなく、一つの活動によって受けた刺激がまた別の活動の場面で機能するように、互いに活かされあって発達をとげていきます。例えば右脳だけ、左脳だけなどのように1つを特化して刺激したり、教育ビデオなどの一方的関わりのなかでは、全人的、効果的に人間が人として成長していくことはありません。
  育ちの場面の多くは、日々の家庭生活の中にあふれるほどたくさんあるのです。大切なのはきっかけ、興味と意欲、子ども自身から湧き出る力をどうやって引き出すのか、という関わり方にあります。  教わるのではなく、自分で出来るようになりたい、知りたい、どうしたらいいのかな、と考える心を育てることがすべての可能性を広げていくのです。
  そして、忘れてならないのが、人を理解し人や物に感謝し、思いやりの心をもつことです。
  これらすべてが人としての「教養」として一人ひとりの子どもたちの身につくような幼児期をすごしてほしいと願っています。
  このような教育観に基づいて、リトルキャンパスでは、「豊かでしなやかな感性と柔軟な思考力をつける知的な営みを通して、子ども達の“育ち” を支えていきたい」と願い、日々教育実践しています。


 
 

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